ハムスターのモンモン
我が家には、それはそれは可愛いシャンガリアンハムスターのモンモンがいました。女の子で、2年9カ月と比較的長く生きてくれました。
人懐こくて、ほとんど噛んだりもせず、回し車でカタカタ走る姿は、とても愛らしく、我が家のアイドル的存在でした。
ネズミの襲来!
ある冬の寒い日、キッチンで見慣れない黒い点々を発見。何かの糞のようだが、モンモンのよりだいぶ大きい。これはまさか…。そうです、ネズミの糞です!
友だちから、寒くなるとどんなに綺麗に掃除していても、隙間からネズミが入り込んでくると聞いており、近くの公園の茂みでネズミを目撃していたのですが、なにせ心の準備が整っておらず、パニックモードに。
見ると、モンモンのケージの外に置いてあった餌の袋が食い破られているではないですか!!自分の餌を食い荒らしているネズミを前に、モンモンが怯えていたかと思うと、可哀そうで可哀そうで。
ネズミの罠を仕掛けることに
その日のうちにホームセンターに行き、ネズミの罠を探しにいきました。いろいろ調べた結果、ネズミが触れると閉じるタイプの罠を購入。粘着シートでは、ネズミが生け捕りになるので、その後、溺死させなければならず、私には無理だと思ったからです。
帰宅後、いざネズミがかかったときに、その姿を目撃しなくてもいいように、紙袋を横倒しにして、その中に罠を仕掛けました。合計3か所。
ネズミが罠にかかった!
その夜、「ギャー」という叫びとも音ともつかぬ音で目をさましました。ネズミが罠にかかったようです。少しドタドタする音が聞こえましたが、すぐに静かになりました。恐る恐る音のした方に近づいてみると、明らかに紙袋が元の位置から動いています。
マジックハンドを使って紙袋ごとつまみ上げましたが、その重さにびっくり!どうやら特大級のネズミだったようです。中を確認する勇気はなく、そのまま外のごみ箱に捨てました。これで一安心です。
あとは家中の消毒が待っていますが、ネズミ退治に比べたら、はるかに気が楽です。
室内でお姫様のように育てられたモンモンにしてみれば、外から来たネズミは海賊のようなもので、相当怖かったはずです。モンモン、良かったね。
またネズミの出現か!
そう思っていた矢先、1週間後にまたネズミのものらしき糞を発見!こんどはだいぶ小さいものでした。「またネズミが来た…」と失望しつつ、前回の残りの罠を仕掛けました。
その日の夜、カサカサ、という音に目を覚ましました。今度は、私のベッドの横で音がするではありませんか!ベッドルームに来るなんて、と嫌悪感を覚えつつ、海賊のような憎きネズミがいることを想像して恐る恐るライトを点けました。そこにいたのは、想像に反して、なんとも可愛らしいネズミがいるではありませんか。…と思いきや、それはモンモンでした!
すっかりケージのなかで寝ているものと思っていましたが、実はケージから抜け出していて、あの小さい糞は、モンモンの仕業だったのです。
モンモン、罠に掛かからなくて本当に良かったと、泣きそうになりました。
こんなところにいたら危ないよ、とモンモンを抱き上げ、無事にケージに戻しましたが、しばらくはドキドキして眠れませんでした。
そして、罠をしかける前にケージをよく確認しなかった自分を深く反省しました。
可愛いモンモンは、その後もだいぶ長生きしてくれて、たくさんの素敵な思い出をくれました。今でもリビングには、私の描いたモンモンの絵が飾ってあります。
2010年よりサンタモニカ在住、仕事はフリーランスです。アメリカ人の夫、小学生と中学生の子供の4人家族です。こちらで生活するなかで感じた日本との違いや、子育てについてのリアルな情報などをお届けしたいと思っています。
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