週末に、中学生の娘がころんで、足首をねん挫しました。本人は、直後は痛がっていたものの、激痛というほどではないとのこと。さて、どうしたらいいか。
大したことのない怪我なら基本は様子見
以前、子供が肘を脱臼して、あまりに痛がるので救急センターに連れて行ったら、レントゲンやらもろもろで1000ドル以上したことがありました。それも数年前なので、現在はもっと高額になっているかもしれません。
アメリカではこのように医療費が高額なので、私はできれば病院に行きたくないというマインドになっています。ネットで「足首のねん挫」を調べると、自宅でケアする、という記事がほとんどだったのも病院に行かないに一票を投じた感じです。しかも金曜日の夜、というタイミング。
近所のお友達がちょう持っていた松葉杖を貸してくれたので、それを使ってみると、なかなか調子が良さそうです。足がちょっと腫れているけれど、松葉杖を使えば学校も大丈夫と娘が言うので、病院には行かず、今日、学校に送っていきました。
アージェントケア(急病診療所)へ向かう
10分後、娘が学校から電話をかけてきました。こんなことは初めてなので、いやな予感しかしません。娘いわく「松葉杖の利用、体育の見学、エレベーターへのアクセスについては、医師の診断書が必要」とのこと。え、そうだったの?
頭上に大きなはてなマークを浮かべつつ、急いで娘を迎えに行きました。娘は、「バックパックを背負いながらの松葉杖、きついわー」としんどそうでした。
夜間や週末ではないので、救急センターよりもお財布にやさしいアージェントケア(急病診療所)に行くことに。私たちの入っている保険会社がカバーするところを調べると、すぐ近くにあったので、早速連れていきました。
松葉杖をついた娘を見たとたん、受付の方に「今日はレントゲン技師がいないので、他をあたってください」と言われてしまいました。今度は電話をして、レントゲンが撮れることを確認してから、少し遠くのアージェントケアに行きました。
受付から診察まで
受付はQRコードを読み取って、保険の情報などを入力することで完了。最近は、病院の受付で用紙を記入するよりも、ネットで情報を入力することも増えてきました。ペーパーレスはいいことですね。
10分ほどすると、名前を呼ばれて診察室に入りました。看護師さんが娘の体温、血圧を測り、けがをしたときの状況を確認。次に別室でレントゲン撮影をし、診察室に戻ってから、医師の診察となりました。
娘が事情を再度説明、そして、「松葉杖の利用、体育の見学、エレベーターへのアクセスについて、学校が医師の診断書を要求している」と伝えるました。その医師は「え?なにその学校。どこ?そんなこと聞いたことないよ!学校は生徒が嘘をついて松葉杖を使うとでも思っているのか?」とびっくりしていました。私もそう思いますとも。ただ、自分もかつて中学生だったので、彼らがどんな行動に出るか予測できない、というのも少しは理解できます。
ともあれ、ほぼ1時間以内で終了。レントゲンの結果は、別の専門家に送って診てもらってから、連絡をくれるとのことでした。無事に診断書をもらって、娘と一緒にほっとしたのでした。
今回の診察代は225ドルでした。保険がカバーするとは言え、診断書をもらうためだけに医者にいかなければいけないというのは、少々酷だと思うのは私だけかしら。
アメリカでの医療費はやっぱり高額
私の知人は、高齢のお母様の薬代が月1万ドルもかかるとのことで、メキシコに移住されました。また、別の知人は、ご主人が晩年に長期にわたって闘病され、亡くなられた後に医療費の支払いが高額にになったため、住み慣れたお家を売却することになってしまいました。
私自身、出産をして退院の日に、退去予定時刻より15分遅くなってしまったため、450ドルの追加請求を受け、衝撃を受けたことがあります。
もしアメリカへの旅行をされる場合には、旅行保険に入ることを強くお勧めします。週末や夜間に病気になって、アージェントケアでなく救急センターに行ったら、旅行代が吹き飛ぶくらい高額になるかもしれません。私は日本に一時帰国するときにも、アメリカの旅行保険に入ります。昨年は、私のちょっとしたケガ、皮膚科での診察など、すべての診療費と薬代が返ってきて、とても便利でした。
それでは、よい一日を。
2010年よりサンタモニカ在住、仕事はフリーランスです。アメリカ人の夫、小学生と中学生の子供の4人家族です。こちらで生活するなかで感じた日本との違いや、子育てについてのリアルな情報などをお届けしたいと思っています。
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