ロサンゼルスには、日系スーパーがいくつかあり、代表的なのものに、ニジヤ(Nijiya Market)、ミツワ(Mitsuwa Marketplace)、マルカイ(Marukai Market)、またマルカイなどの業態転換店の Tokyo Central などがあります。
今回は、私がよく買い物をするニジヤ(ソーテル店)にて、物価高のアメリカで、日本の食材などがいくらで売られているのか、確かめてみました。
お刺身はやっぱり高い
お刺身にできるお魚を買うなら、やはり日系スーパー一択です。探せばアメリカのスーパーにも売っているかもしれませんが、私はだいたいニジヤでお刺身を買っています。
9月26日現在の値段は、1パウンド(453g)あたりマグロが$39.99、サーモンが$36.99、ヒラメは$55.99、鯛が$39.99でした。
サーモンを例にとると、100gあたり約$8.16なので、日本円換算で約1143円となります(この記事では$1=140円とします)。
参考までに、「コストコ」の刺身用サーモン「刺身用生アトランティックサーモンフィレ」は100gあたり378円という情報がありました。これに比べると、ニジヤはかなり高いですね。産地や質などでだいぶ価格は変わると思うので、一概には言えないのかもしれませんが。
子供たちはサーモンが好きなので、こちらのサーモンの柵を買って、お刺身にして出してあげました。この前は、アボカドとサーモン、そして卵焼きをサイコロ状に切って、酢飯の上に乗せ、刻みのりをかけたちらし寿司を作りましたが、それも好評でした。
この夏、日本に行って、新鮮で美味しいお寿司やお刺身をたくさん食べてきたので、しばらくアメリカでお刺身を食べるのは控えていました。やっぱり、本場のものとは味の差が出ますから。でも、帰ってきて1カ月半たったので、舌もいつしか日本の味を忘れ、今回のサーモンも美味しくいただくことができました。
定番のお菓子の値段は?
ハロウィン仕様のポッキー9袋入りが、セール価格で$2.99でした。別の表示に$3.99となっていたので、どっちが本当?と迷いましたが、レシートには$2.99と記載されていました。
日本のサイトでポッキー(9袋入り)が306円(税込)とあったので、ニジヤで安売りのポッキーは約418円となり、円安の分だけこちらの方が割高という感じですね。
定番のきのこの山とたけのこの里はどうでしょう。きのこの山は$2.99、たけのこの里は$3.69で、日本ではどちらも244円(税込。セブンイレブン)だそうです。ニジヤではきのこの山は約418円、たけのこの里は約516円となります。円安の分は仕方ないとして、なぜたけのこの里の方が高いのか謎です。
私が子どもの頃好きだったブルボンのルマンドはセールで$1.59(円換算で約222円)、ホワイトロリータは$2.29(円換算で約320円)でした。日本ではどちらも200円前後のようですので、セールのルマンドはそれほど高くはないですね。
お米の価格はいかに
日本の報道では、最近、大都市圏を中心にお米が不足しているということで、「令和の米騒動」などと取りざたされていました。8月半ばに収穫・出荷する早期米が出回るようになれば、9月中には落ち着くのではないかと言われていましたが、皆さんの実感はいかがでしょうか?
ロサンゼルスでは、特にお米が品薄という印象はなく、今まで通りの値段で売られています。
私が買っているのは富山県産コシヒカリで、今回はセールで5Kgのものが$19.99(日本円換算で約2799円)でした。楽天市場で、同じブランドではないかもしれませんが、富山県産コシヒカリを調べたところ、同じく5Kgで5000円前後でしたので、なんとこちらの方がだいぶ安い!という結果になりました。
理由はよく分かりませんが、楽天で見つけたものとはパッケージが異なっていたので、ブランドや味が違うのでしょうか?でも、私たちはこちらのお米を、いつも美味しくいただいています。
【追記】10月に入って改めてニジヤに立ち寄ったら、同じお米が$29.99でした!日々値段は変わりますね。
納豆やマツタケの価格は?
有機の納豆(45g×3パック)が$2.59(日本円換算で約363円)です。こちらは、以前はずっと$1.99だったと記憶しているので、いつの間にかだいぶ値上がりしています。
我が家では、長芋をすりおろして、とろろと一緒に混ぜて食べるのがお気に入りです。日本にいた時は、生卵と納豆を混ぜて食べるのが好きだったのですが、アメリカの卵は、サルモネラ菌の恐れがあって生食できないので残念です。
そして、こちらでも秋の味覚、マツタケが手に入ります。北米産ということなので、アメリカかカナダで作っているらしいです。こちらでマツタケを生産しているとは、ちょっと想像していませんでした。
価格は1パウンド(453g)あたり$49.99(日本円換算で約6998円)となり、100gあたり約1545円です。
楽天などでは、日本産マツタケが100gで1万円前後でしたので、北米産のマツタケをロサンゼルスで買う方がはるかにお得ですね。もし日本産のものをこちらに輸入した場合は、もっと効果になると思われます。きっと日本産は香りが違うのでしょう。
カリフォルニアでは食料品に消費税がかからない
現在、消費税を導入しているのはアメリカで45州。そのうちカリフォルニア州をはじめとする32州とコロンビア特別区は食料品に消費税を適用していません。ただ、カリフォルニアでは調理済みの食品には消費税がかかるので、レシートには、消費税がかかる物とかからない物がそれぞれ記載されています。
カリフォルニア、特にロサンゼルスは住宅価格が高騰し、固定資産税も1%と高くて大変ですが、少なくとも食料品に課税されないのは助かります。
日系スーパーは強い味方
アメリカでは物価が高騰して久しいですが、今回、日本の価格と比較してみて、ニジヤでは、思いのほかお手頃で買えるものもあるのだと気づきました。もちろん、高いものもありますが、マツタケなどの珍味も手に入るのは嬉しいですね。こちらで生活していて、和食を作るのに困ったことはほとんどなく、日系スーパーは日本人の強い味方です。
そうはいっても、アメリカでは、日本食の入手が困難な地域もかなりあります。和食大好きな我が家としては、ニジヤをはじめ、日系スーパーが近くにあることは、本当にありがたいことです。
2010年よりサンタモニカ在住、仕事はフリーランスです。アメリカ人の夫、小学生と中学生の子供の4人家族です。こちらで生活するなかで感じた日本との違いや、子育てについてのリアルな情報などをお届けしたいと思っています。
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