子連れでゲティ美術館(Getty Center)

ゲティの入り口に向かう階段 LA観光地

昨日は子供たちとゲティ美術館に行ってきました。ゲティは Getty Center と Getty Villa に分かれていて、私たちが行ったのはセンターの方です。

ゲティ美術館とは

この美術館(J・ポール・ゲティ美術館)の淵源は、1954年に石油王ジャン・ポール・ゲティが自身の邸宅に隣接した土地に最初のギャラリーを建てたことにさかのぼります。その後、収蔵スペースの不足を補うため、ゲティの邸宅から丘を下った私有地に2番目のギャラリーを建設し、1974年にゲティ・ヴィラとして開館しました。

1976年にゲティが亡くなり、661,000万ドルの遺産を受け継いだゲティ財団が、ロサンゼルスのブレンウッド近郊にあるゲティ・センターの構内を拡張する計画を開始。1997年10月16日に、ゲティ・センターが開館しました。中世から現代までの西洋絵画などが収蔵され、年に約1,300万人が訪れる、アメリカでも有数の美術施設となっています。ちなみに、ゲティ・ヴィラには古代ギリシア、古代ローマ、エトルリアの古代美術品などが収蔵されています。

春休みで大混雑!駐車から入場まで約40分

事前に、30分刻みの時間指定チケット(無料)を予約しましたが、実際にチェックされることはなく、駐車場の入り口で「予約しましたか?」「はい」という口頭のやり取りがあっただけでした。駐車場代の$25で済むので、みんなで行った方がお得ですね。

これまでにも何度かゲティに来たことがありましたが、今回は一番の混雑でした。午前11:30に現地に到着し、地下にある駐車場をぐるぐる回り、一番下の地下7階でやっと駐車ができました。エレベーターで地上に上がると、今度はトラムに乗る人の長蛇の列!トラムに乗らずに入口まで歩くこともでき、2度ほど歩いたこともありますが、上り坂で25分ぐらいかかった記憶があり、子連れではきついと判断。

ゲティ美術館でトラムを待つ人たち
ゲティの入り口に向かうトラムに並ぶ人々

今までもトラムで並んだことはありましたが、これほどの長い列は初めてです。荷物検査を受ける際、バックパックを持っていた私は、係の人に「展示室では、作品にぶつからないよう、前に抱えてくださいね」と注意を受けました。それから、トラムに乗れるかと思いきや、別のルートに案内され、ピストンバスに乗ることになりました。これも初めてです!

駐車場から美術館入口へのピストンバス
ゲティの入り口に向かうピストンバス

やっとゲティ美術館の入り口に着いた時には12:10。ここまでに約40分かかったということですね。子供たちは、お腹がすいてしまったようで、美術館を見て回る前に、休憩エリアで軽食をすませました。あちこちにベンチやテーブルがあって、気軽に休憩がとれるのは、子連れにはありがたいですね。

ゲティの入り口に向かう階段

いざゲティ美術館の中へ

エントランスホールでは、高い天井から大きな貝のオブジェがぶら下がり、海の中にいるような光の演出が楽しめます。息子が「大きな貝!本物かな?」とびっくりしていました。

エントランスホール

各言語の見どころマップも用意されていて、ツアーなども申し込めるようでした。私たちは自由気ままにぶらぶらするコースです。こちらは、日本語の見どころマップです。

アートに興味がある娘は、とにかく絵が見たいというので、西パビリオンから順にみていきました。ゴッホ、モネ、ルノワール、セザンヌ、マネなど、有名な画家の作品も多数あり、とても見ごたえがあります。フラッシュをしなければ写真撮影も自由です。

以前来たときは、下の子がまだ小さくて、ただただ走り回るのを追いかけたり、作品に触ろうとするのを必死で止めたりと、アートを楽しむどころではありませんでした。でも今回は、息子も興味津々でいろんな絵に見入っていたので、私もゆったりした気持ちで作品を楽しむことができました。こんなところでも、子供の成長を感じられるものですね。

また、子供たち用に「アート・ディテクティブ」(芸術探偵)というアクティビティが用意されていました。4つのオブジェクトがどこにあるか探し出す、というもので、息子は「112のお部屋にあるって!」などと夢中になって探して、見つかると喜んでいました。こちらがそのアクティビティです。

様々な絵画や彫刻、調度品が並んでいますが、いくつかご紹介しますね。

18世紀フランスのベッド

こちらは18世紀フランスのベッドです。天蓋がついていたそうですが、現在は失われています。こんな豪華なベッドに横たわっていたのは、どんな貴婦人だったのでしょうか。

17世紀フランスの台付きキャビネット

こちらは17世紀の台付きキャビネットです。キャビネットの装飾は、フランス王ルイ14世の軍事的勝利を意味しているそうです。ギリシャ神話に登場するヘラクレスとアマゾネスの女王ヒッポリタが、戦争における強さと勇気の代表としてキャビネットを支えています。

持ち上げているヒッポリタの表情に注目。個人的には、白目を向いて「もうだめー」とでも言っているように感じてしまいました。

余談ですが、エレベーターの外で食べかけのおにぎりが落ちているのを発見!子供たちが「日本の人がいるね!」と笑っていました。近くにお掃除の人がいたので、拾ってもらいました。ベビーカーに乗っている子供が、親の気づかぬうちに落としてしまったのでしょうか。

次の予定があったため、2時半には帰路につきましたが、見どころ満載で、子連れでもとても楽しい芸術鑑賞ができました。今度はゲティ・ヴィラの方にも行ってみたいと思います。

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